教育・研修制度

福井赤十字病院では、地域医療を支える専門職の育成に力を入れています。当院では、初期研修医、看護職員、薬剤師など、それぞれに充実した教育・研修制度を提供し、安心して成長できる環境を整えています。皆さんのスキルアップとキャリア形成を全力でサポートします!

初期研修医の教育・研修制度

研修プログラムの特徴

徹底した指導体制

各科に専門医が揃っており、診療科を超えた全病院的な指導体制が整備されています。研修医は、自己判断に頼らず、上級医と常に相談しながら診療にあたるため、安心して学べます。

自由度の高いプログラム設計

必修科目に加えて、30〜34週間の選択期間が設けられており、自身の興味や専門に合わせた診療科を自由に選択できます。専門科目への移行もスムーズに行えるため、研修医としてのキャリア形成を強力にサポートします。

研修コースの詳細

プログラムA 当院で2年間にわたり全科目の臨床研修を行います。

プログラムB 1年目を福井赤十字病院で研修し、2年目を京都大学医学部附属病院で研修します。

プログラムC 1年目を京都大学医学部附属病院で研修し、2年目を福井赤十字病院で臨床研修を行います。

看護職員の教育・研修制度

研修プログラムの特徴

キャリア・スキルアップ支援体制

赤十字施設のキャリア開発ラダー

赤十字施設のキャリア開発ラダーとは、赤十字施設の看護職が、段階的に看護実践能力を向上させ、それを組織が承認していく継続教育システムです。
実践者ラダーⅢまでを共通の基盤とし、レベルⅢ取得後は、ジェネラリストとしての実践者ラダー、看護管理者としての管理者ラダー、国際救援で活躍する国際ラダー、看護教育に携わる教員ラダーの方向性を選択していきます。

福井赤十字病院キャリアマップ

スタッフのキャリアデザインやキャリアプランニングに活かすために、福井赤十字病院キャリアマップがあります。
看護師としての未来地図を描くために活用します。

継続教育

レベルⅠ:新人看護師教育

 入職時研修
日本赤十字社職員としての基礎力を身につけます

 新人看護師臨床研修

集合研修新卒全員が集合して、看護実践に必要な基礎的知識・技術を学びます。
<主な研修>
看護技術研修、電子カルテ操作訓練、褥瘡予防、感染予防、医療安全、
メンタルヘルス、BLS、チームメンバーの役割
キャリアを考える、赤十字概論、赤十字救急法基礎講習
ローテーション研修複数部署をローテーションし、看護実践をします。
振り返り研修入職後1か月、2か月、3か月、6か月、1年の節目で、同期で集まり、語りあいます。
特に3か月目は、同期就職者全員で宿泊研修を行います。

 新卒看護師臨床研修と支援体制
当院では、臨床研修中の新卒看護師を「研修生」と位置づけています。
この期間は、研修責任者や各部署の指導者・教育委員など多くの看護師が、安全な看護実践を行うための知識・技術修得を支援します。
部署配属後は、プリセプターや部署の教育委員他先輩たちがサポートをします。

レベルⅡ基礎2:臨床経験2年目

看護実践力をさらに高め、部署の中で周囲の状況を把握しながら自分に任せられた仕事を遂行できる力を身につけます。

<主な研修>
ACLS、臨床倫理、褥瘡ケア、呼吸ケア、嚥下、感染管理、医療安全、糖尿病看護、周術期看護、キャリアを考える、ケーススタディ、災害看護論I、救急看護研修Aコース(集中治療室と手術室での実務研修)

レベルⅡ基礎3:臨床経験3年目

自部署において、自立して看護実践ができる能力、新卒看護師や学生の指導に関わることができる能力を身につけます。
赤十字科目の履修と3年間の実務経験を終え、赤十字救護員として登録されます。

<主な研修>
RRS:Rapid Response System(院内迅速対応システム)*1)、臨床倫理、フィジカルアセスメント(基礎)、褥瘡ケア、嚥下、感染管理、医療安全、放射線治療と看護、プリセプター入門、リーダーの役割、キャリアを考える、災害看護論Ⅱ、赤十字救急法養成講習、救急看護研修Bコース(救急外来での実務研修)

*1)RRS(Rapid Response System)とは、院内迅速対応システムの略。多くの「急変」には前兆があるという点に着目し、患者の急変を早期に察知、心停止などの重篤な事態を未然に防ぐための医療安全体制。

レベルⅢ以上:臨床経験4年目以上

質の高い看護を実践すると共に、自部署や組織の中でのリーダーシップ、新卒看護師だけでなく自部署のスタッフ教育ができる能力を身につけます。
また、個人のキャリアをともに考え、支援していきます。

<主な研修>
新卒看護師教育についての研修、臨床倫理、フィジカルアセスメント(応用)、感染管理、キャリアデザイン、退院支援、がん看護シリーズ、静脈注射エキスパートナース、赤十字本社管理者研修、語学研修、国際救護員養成研修など

災害看護の研修

 基礎研修
卒後1~3年の中で、赤十字救急法・災害看護論等を学びます。

 救護班研修 6回/年
常備救護班要員を対象に、国内救護の出動に備えた研修会を開催し、災害救護の知識、及び技術等の習得や救護員としての心構えを学習します。また、実際の災害活動について体験者より講義を受け、学びを深めます。

 赤十字看護管理者研修  1回/年
中間管理者(看護師長・看護係長)を対象に、災害時における管理者の役割について学びます。

 災害時対応能力育成研修 6回/年
全職員を対象に、救護に必要なスキルアップ研修を開催しています。
研修終了後に、総合シミュレーションを行います。

 災害救護訓練 1回/年
全職員が参加して、災害を想定した訓練を実施します。

専門看護師・認定看護師制度

当院では、がん看護や緩和ケア、感染管理など、様々な分野で専門看護師や認定看護師が活躍しています。看護師としてのキャリアアップを目指す方には、資格取得のための支援制度が整備されています。

薬剤師の教育・研修制度

 

研修プログラムの特徴

キャリアラダーによる成長支援

新人薬剤師は1年目から先輩薬剤師によるマンツーマンの指導を受けながら、基礎知識や技術を学びます。その後も、調剤業務や病棟業務、抗がん剤調製業務など、幅広い業務を経験しながら、専門性を深めていきます。

多職種チームでの活動

当院では、がん化学療法チームや感染防止対策チーム、緩和ケアチームなど、多くのチームが連携して医療を提供しています。薬剤師はこれらのチームの中で、医師や看護師と協力し、患者さんに最適な薬物療法を提案・提供しています。

学会発表・資格取得支援

業務での新しい取り組みを学会で発表することが推奨されており、研究テーマを持って活動することで薬剤師としてのスキルを高めることができます。また、専門資格取得のための研修や、学会参加のための補助制度も整備されています。

キャリアアップ

1年目は調剤業務や病棟業務を学び、徐々にTDM業務や注射調剤業務を習得します。その後、2年目以降に専門分野に進み、キャリアラダー制度に基づいてステップアップします。

がん薬物療法認定薬剤師や感染制御認定薬剤師など、各種資格取得を目指す薬剤師も多く在籍しています。

 

「エントリー」の初めの一歩は病院見学から!

福井赤十字病院は、専門職としてのスキルアップを全力でサポートする環境を整えています。皆さんの成長を共に喜び、地域医療を支える仲間としてお迎えいたします。ぜひ、一度見学にお越しください。

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